梅毒の検査は感染してからどのくらいの期間が経てば受けることができる?
梅毒に感染しているかどうかを知るためには、保健所や医療機関受診するか、
簡易検査キットを利用するなどの方法によって「検査」をしなければなりません。
では梅毒の検査は、感染してからどのくらいの期間が経過すれば受けることができるのでしょうか。
1.感染症の検査はいつでもできるわけではない!
梅毒をはじめとする様々な感染症は、原因となる行為があってから、
つまりウイルスが体内に入ってきてすぐに検査を受けたとしても「陰性」の反応しか出ません。
というのも感染症には「潜伏期間」というものがあり、この期間に検査を受けたとしても正確な結果を得られない場合があるからです。
感染症の原因となるウイルスに感染してから検査が可能になるまでの期間を「ウインドウピリオド」と呼ぶのですが、
ウインドウピリオド期間中は例えウイルスに感染していたとしても検査で「陰性」の結果が出ることがあるのです。
2.梅毒の検査はいつから可能?
では、梅毒の検査のウインドウピリオドはどのくらいの期間なのでしょうか。
保健所や医療機関、そして簡易検査キットによる検査を受け付けている機関では、
「梅毒血清反応検査」によって梅毒感染の有無を調べています。
この検査は血液中に存在する抗体の有無を確認する方法で、
血液中に梅毒の抗体ができていない間に検査を受けても、正しい結果を得ることができません。
では、梅毒に感染してからどのくらいで抗体ができるのでしょうか。
もちろん人によって個人差はありますが、梅毒に感染した場合、約4週間で抗体が出来上がるといわれています。
そのため梅毒の検査を受ける場合には、原因となる行為(性交渉等)があった日から
4週間経過してから医療機関を受診したり検査キットで検体を採取したりする必要があります。
3.梅毒のウインドウピリオドには例外が・・・
上で梅毒のウインドウピリオド期間は4週間であると説明しましたが、
実は梅毒に感染した場合、それよりももっと早くに何らかの症状が出てくることがあります。
梅毒にはいくつかの特徴的な症状があり、医療機関を受診した際に梅毒特有の症状が出ている場合には、
梅毒感染の有無を検査する必要が出てきます。
しかしこの段階ではまだ梅毒の抗体ができていませんので、
梅毒血清反応検査を行っても正しい検査結果が得られないことがあります。
そこでそういった場合には顕微鏡検査を行い、
体液の中に梅毒のウイルスが存在するかどうかを確認することもあります。
不安行為があってから4週間経過前に気になる症状が出た場合でも梅毒の検査をすることは可能ですので、
何らかの症状があらわれた時には直ちに医療機関を受診するようにしましょう。