梅毒の潜伏期間を徹底解説!!
梅毒は、他の性感染症とは異なり段階的にその症状が進行していきます。
そしてそれぞれの進行過程には全く症状が出ない時期、つまり「潜伏期間」が存在します。
そこでここでは、それぞれのステージにおける梅毒の「潜伏期間」についてご紹介させていただきます。
1.第1期
まずは第1期、つまり梅毒に感染してから最初の症状が出てくるまでの期間についてです。
梅毒ウイルスは体内に侵入した後ゆっくりと増殖し、約4週間で体内に抗体が出来上がります。
そして梅毒に感染してから約3週間から3か月程度で、性器のしこりや股関節の腫れといった梅毒の初期症状があらわれてきます。
つまり梅毒の潜伏期間は3週間から3か月程度ということになります。
2.第2期
第1期で出てきた症状は何の治療もしなくても自然に消えていきます。
そしてその症状が消えた後、しばらくの間は何の症状も出てきません。
また、そもそも潜伏期間とはウイルスに感染してから何らかの症状が出るまでの期間のことをいうため
これ以降は厳密に言うと潜伏期間とは言えないのですが、ここでは便宜上「潜伏期間と呼ばせていただきます。
第1期の症状が治まってから3か月から3年が経過すると、梅毒の第二期独特の皮膚症状が出てきます。
つまり梅毒第2期の潜伏期間は3か月から3年間ということになります。
この時期に治療を受けないとその後の症状が重篤化しますので、第1期で梅毒感染を見逃してしまった方も、
せめてこの時期には検査を受けて治療を開始したいところです。
3.第3期
第2期に出た症状も、やはり第1期の症状と同様にしばらくするとおさまってしまいます。
そして3年以上経過した頃、梅毒第3期の症状があらわれてきます。
もうお分かりですね。
そう、梅毒第3期の潜伏期間は3年以上ということになります。
4.第4期
そしていよいよ梅毒の最終段階、第4期です。
梅毒も第4期になると、中枢神経や心血管系にまでその症状が及び、命に係わる重篤な症状を呈する場合もあります。
梅毒に有効な治療薬であるペニシリンが発明されて以来ここまで症状が進むことはほぼなくなりましたが、
一応知識としては知っておいていただきたいと思います。
以上のように梅毒は、一定の潜伏期間を経て段階的に進行していきます。
最終段階ではかなり怖い症状が出てきますが、それはあくまでも治療を受けないで放置していればの話です。
第2期の症状が出た段階で抗生物質による治療を受けさえすればそこまで症状が重篤化することはありませんので、
少しでも疑わしい症状が出た場合には直ちに検査を受けるようにしましょう。