梅毒の感染経路について理解しよう!!
一度感染してしまうと一定期間ごとに様々な症状が出てくる梅毒、できることなら感染を未然に防ぎたいところですよね。
そして梅毒感染を予防するためには、その感染経路を知っておくことが重要になってきます。
そこでここでは、梅毒の感染経路についてご紹介させていただきます。
1.性行為
梅毒のウイルスは、人間の体液の中に存在しています。
ここにいう体液とは血液はもちろん精液や膣分泌液等のことをいい、これに接触することによって梅毒に感染してしまいます。
そのため、梅毒の感染経路はそのほとんどが体液に接触する行為、つまり性行為となっています。
「性行為」というと、セックスさえしなければ大丈夫、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかしそれは大きな間違いです。
梅毒は体液に触れることで感染するウイルスであるため、フェラチオやクンニリングスといったオーラルセックスによっても、感染する可能性は十分にあります。
現に梅毒に感染した方の中には、オーラルセックスが原因となっている方が沢山いらっしゃいます。
また統計によると、男性同士のカップルは異性同士のカップルに比べて梅毒感染者数が多いということがわかっています。
なんと、梅毒感染者の40パーセント以上が同性愛者(男性間)なのだそうです。
これは、同性愛者間の性行為では避妊の必要がないためコンドームを装着しない方が多いことと、
肛門や直腸は他の部分と比べて傷つきやすいため、その傷から梅毒が侵入することが多いということが理由になっていると考えられます。
2.母子感染
上でも説明したように、梅毒は体液に接触することによって感染します。
そのため、母親が梅毒に感染している場合、赤ちゃんに母子感染してしまうことがあります。
その感染確率は50パーセント以上とかなり高く、治療が間に合わなかった場合には約半数の赤ちゃんが死産や早産で亡くなってしまいます。
また仮に生まれてくることができたとしても何らかの障害を抱えてしまったり奇形で生まれてきたりすることが多いようです。
3.輸血等
現在梅毒の主な感染経路は性行為と母子感染ですが、ごくまれに輸血によって梅毒に感染してしまうことがあります。
もちろん輸血をする前に入念な検査を行ってはいるのですが、
その検査も100パーセントではないため梅毒ウイルスが入っている血液が検査をすり抜けてしまうことがあるのです。
しかし輸血によって梅毒に感染するのは非常に稀なケースであるため、そこまで神経質になる必要はないでしょう。
またこれら以外にも、体液が付着する行為、例えば注射の回し打ちなどが梅毒の感染経路となることがあります。