尿道炎の原因はどのようなものか?
尿道炎という病気の原因にはどんなものがあるのでしょうか。
他の人に感染させてしまいかねない病気の可能性もあるため、きちんと症状や原因を把握しましょう。
1.尿道炎の原因は性病?
尿道炎はその名の通り、尿道が炎症を起こす病気です。
症状は、尿道の違和感、排尿時の痛み、尿道から膿が出るなどです。
原因は主に細菌の感染で、性交渉などでうつった菌から発症します。
雑菌などからも感染することが全体の一割程度あると言われますが、性感染症の可能性の方がずっと高いため、発症した場合は性病検査キットなどで検査をする必要があります。
どのような菌が尿道炎を引き起こすか、詳しく見ていきます。
2.クラミジア
クラミジア菌という菌の感染により発症する性病で、性交渉による感染がほとんどです。
尿道から入って尿道炎を起こしたり、膀胱を経て副睾丸という所まで達する場合もあります。
不妊の理由がこのクラミジアであることも少なくなく、それはこのクラミジアの特徴と深く関係しています。
その特徴とは、自覚症状が起きづらいことです。
男性の場合5割がクラミジアに感染しても自覚症状がないと言われています。
自然治癒をする病気ではないため、何年もクラミジアに感染した状態で過ごしていることも十分に考えられます。
尿道炎の症状が出ている場合は尿道から、サラサラとした透明や白の膿が出てきます。
抗生物質を含む飲み薬で治療をします。
3.淋病
淋菌という菌により感染します。
基本的には性交渉によって感染しますが、男性の罹患者の半分以上が風俗店での感染と言われています。
症状はクラミジアに比べると自覚しやすく、灼けるようとも表現される排尿時の痛みがあります。
ペニスからクラミジアの場合と比べるといくぶん黄色っぽく、粘度が高い膿が出ます。
治療は抗生物質を含む注射、または点滴にて行います。
上記のクラミジアと同時に感染してことも多いため、複合的な治療が必要になる場合もあります。
4.その他の原因と検査の重要性
以上クラミジアと淋病を見てきました。
最初にも述べたとおり、尿道炎の多くがこの二つの菌が原因ですが、他にも炎症を起こす菌などが存在します。
マイコプラズマやウレアプラズマという菌があり、この菌に感染した場合も尿道炎を引き起こすことが最近わかってきています。
また、トリコモナスという0.1ミリ程度の原虫が入り込んだ場合も尿道炎が起こりえます。
トリコモナスは排尿時に尿とともに排出されることがほとんどのため、男性には起こりづらい性病です。
このように、尿道炎の原因は性病に限らず様々です。
いずれにしても、重大な症状に進行してしまう前に検査をして治療することが大切です。
医療機関での検査に抵抗がある場合は、性病検査キットを利用して検査を受ける方法があります。
自宅で簡単に検査ができ、結果の確認で病院に行く必要もないため非常に手軽です。