放置はNG!ペニスの腫れ
ペニスが腫れていた場合に、可能性のある病気はどんなものがあるのでしょうか。ある程度経てば治るものもありますが、重大な性感染症の初期症状の可能性もあり、放置するのは危険です。
1.ペニスの腫れには大きく二種類がある
ペニスの腫れは、まず二つに大別することができます。
一つ目が腫れ自体が症状として基本的に完結しているもの。
二つ目は性感染症の初期症状として現れているものです。
腫れ自体が症状として現れる前者については、自然治癒するものも多いです。
ただ、そのうち治るだろうと放置されていたペニスの腫れが、実は重大な性感染症の初期症状であることに気が付かず、治療が遅れてしまうことがあります。
軽く考えずに、医療機関や性病検査キットでの検査が必要ですが、それぞれを見分けるために、代表的な症状について見ていきます。
2.腫れ自体が主な症状となるもの
ペニスの腫れ自体が主な症状となるものは、まず接触性皮膚炎です。
難しい用語ですが、これはいわゆるかぶれです。
激しかったり回数の多い性交渉や自慰行為、ペニスが清潔でないという原因により引き起こされます。
次に亀頭包皮炎です。
細菌性とカンジダ菌性があり、ペニスの小さい傷に菌がはいることにより発症します。
包皮が水ぶくれ、もしくは浮き輪のように腫れると表現されることがあります。
接触性皮膚炎、亀頭包皮炎のいずれも性交渉を必ずしも介さないという特徴があり、軽微なものであれば自然治癒する可能性が高いです。
また、いずれもペニスを清潔に保つことで予防することが可能です。
他に、包茎が主な原因となるケーラー紅色肥厚症の症状も、一部では腫れと言えなくもない症状になる場合がありますが、明らかに罹患部が正常の皮膚とは違う淡い紅色から褐色調のビロード状になるため見分けは付きやすいです。
3.性感染症の初期症状であるもの
ペニスの腫れが性感染症の初期症状として現れるものの代表が以下の性感染症で、いずれも性交渉から感染し、自然治癒はしないため治療が必要となります。
まずは梅毒です。
梅毒は一期から四期まで進行がありますが、初期である一期の症状の一つにペニスの腫れがあります。
ほとんどの場合は痛みのない小さく赤いしこりがペニスや口唇にでき、同時にリンパが痛みもなく腫れる事が多く、2.3週間でいずれも消えてしまいます。
次は淋病です。
ペニスの腫れとともに、尿道から白く濁ったネバネバした膿が出ます。
また尿道がむずむずする感覚が初期症状としてみられます。
放置すると前立腺炎や尿道炎、副睾丸炎など深刻な状態へと悪化していきます。
続いてクラミジアです。
上記の淋病と併発することも多く、やはりペニスの腫れに加えて尿道から膿が出たり、発熱を伴うことがあります。
また放置すると淋病と同様の前立腺炎や尿道炎、副睾丸炎になる可能性が高く、HIVに5割ほどかかりやすくなるという研究もあります。
4.異変を感じたらまずは検査
以上がペニスが腫れている際に考えられる主な病気ですが、「腫れ」という言葉自体が非常にあいまいで、同じ症状でも腫れという言葉で捉えるかはかなり主観に左右されます。
重大な症状へと進行してしまうことを防ぐため、少しでも普段と違う状況になっている場合は自己判断をせずに検査をすることが必要です。
医療機関での検査以外にも、自宅で誰にも知られずに検査をすることができる性病検査キットがあり、病院に行くことに抵抗がある人には特におすすめです。