ペニスのしこりは痛みの有無で病気の判別を
ペニスにしこりができてしまったときは、何かしらの性感染症にかかっている可能性が高いです。
痛みを伴わないこともあるため、気づくことすらないまま重大な病状に発展するケースもあります。
しこりに気づいたときには、性病検査キットを始めとする検査を受けることが重要です。
1.ペニスのしこりに痛みがある場合
実は性交渉で感染する、いわゆる性病が原因でできるペニスのしこりは痛みがない場合がほとんどです。
痛みがある場合は、まずペロニー病が疑われます。
陰茎海綿体白膜という部分にしこりができる病気です。
勃起したときに痛みが出たり、ペニスが曲がってしまいます。
そのため、性交渉ができなくなる性交障害の元になる病気で、主に中年以上の男性に起こります。
しこり自体は良性のため、他の人にうつることはありません。
また、同様に良性の腫瘍である陰茎粉瘤の可能性もあります。
ペニスや包皮の下に垢が溜まっている袋のようなものができて、しこりになります。
もちろんこちらも人にうつることはありません。
あまりに大きくなると痛みが出る場合があります。
2.痛みがない場合
ペニスに痛みの無いしこりが出た場合は、性感染症の疑いが強くなります。
まず、尖圭コンジローマの可能性があります。
痛みのないしこりができ、放置するとどんどん大きくなって最終的にはカリフラワー状や鶏のトサカ状と言われる状態になってしまいます。
性交渉によってうつる性病で、外科手術によって除去しても25%の確率で再発すると言われます。
次に、梅毒の可能性が考えられます。
梅毒トリポネーマという細菌に感染することで発症します。
感染から3週間後くらいに、ペニスや口、肛門などに小豆大の痛みのないしこりが出ます。
梅毒は第四期まで順に症状が変わっていきますが、このしこりができる状態が第一期です。
怖いのはこの痛みがないしこりが消えてしまうことです。
もちろん自然治癒したという意味ではなく、菌が潜伏し全身に回りながら第二期に移っていきます。
それ以降は詳しくは説明していきませんが、最終的には脳や神経、心臓などに達し死亡してしまう可能性もあります。
また、同時にHIVにかかっているケースも多いため、第一期のしこりの段階で気づくことが重要になります。
3.今後流行する可能性がある病気も
軟性下疳という聞きなれない病気もペニスにしこりを作ります。
痛みを伴いながらしこりが大きくなっていく病気ですが、あまり日本では見られませんでした。
ただ、海外での発症の例は多く、海外の性病の中では一般的なものの一つです。
もちろん日本人がかからないという病気ではないため、パートナーが外国人の場合や海外から戻ったあとにペニスにしこりができた場合は、この病気の可能性も考えなければなりません。
今後日本でも流行する可能性が指摘されています。
4.検査を受けて治すことが重要
ペニスにしこりができている場合は、自然治癒する病気である可能性は低いです。
それぞれ放置すると重大な症状に発展したり、命を落としてしまう可能性も持っていいたりする病気のため、きちんと対処しなければなりません。
まずは何の病気なのか検査することが重要です。
ペニスにできる病気のため、医療機関での検査に抵抗がある方も多いと思われます。
そのような場合は、性病検査キットがおすすめです。
自宅で簡単に検査をすることができ、結果の確認も簡単です。