ペニスの皮にかゆみがある時の代表的症例
ペニスの皮にかゆみがある場合、どのような病気が考えられるのでしょうか。
重大な性病の初期症状の可能性や、放置をしてパートナーに性感染症をうつしてしまう危険性もあるため、症状を以下で確認し、性病検査キットや医療機関での検査を受けて適切な治療が必要です。
1.亀頭包皮炎
ペニスの亀頭や包皮が赤くなり、かゆみがでたりヒリヒリします。
原因としては大きく二つ、カンジダ菌と細菌で、いずれもペニスの小さい傷などから菌が侵入することで発症します。
性交渉をしなくても発症し、一度発症するとクセのように何度も発症してしまうことがあります。
清潔にし、乾燥を保てば自然治癒することも多いですが、悪化した場合は医療機関での治療が必要です。
2.性器ヘルペス
性器ヘルペスの初期症状としてかゆみがでる場合があります。
この病気は、性交渉でヘルペスウイルスに感染し発症します。
ヘルペスといえば、水ぶくれができて破裂し痛むというイメージがありますが、初期症状ではかゆみが伴うこともあります。
かゆみだけではなく、ヒリヒリと痛む場合はこの性器ヘルペスに感染していることが疑われます。
太ももやおしり、肛門周囲、直腸粘膜にも発症することがあります。
医療機関での治療が必要になりますが、治療後も体力の低下や外傷などが原因で何度も再発してしまうことがあり、注意が必要です。
3.伝染性軟属種
難しい呼び方ですが、水イボとも呼ばれています。
基本的に子供がかかる病気ですが、大人でも免疫力が低下すると発症することがあり、ペニスに発症した場合、皮のかゆみがあります。
イボの表面がツルツルしていて頂点がへこんでおり、大きさは最大でも5ミリ程度です。
自然治癒することもありますが、手術で除去することもあります。
ただ、ペニスにできた場合は除去手術が難しいため、塗り薬や飲み薬にて治療するケースが多いです。
4.アテロ—マ(粉瘤)
アテローマは、表皮でできた袋のような腫瘍です。
袋の中に角質層、いわゆる垢が溜まっていき、だんだん大きくなっていき皮膚が盛り上がります。
全身にできる可能性があり、ペニスにできることもよくあります。
見たり触ったりすると腫れのような感じですが、袋状の物が皮膚の下にできている状態です。
普段は痛みやかゆみは無いですが、炎症を起こすとかゆみが出てくることがあります。
大きくなった場合は手術にて取り除きます。
5.ケジラミ
ケジラミは、体長1ミリくらいのシラミの一種です。
性交渉でうつることが多いですが、毛布やタオルなどからうつることもあります。
主に陰毛に潜んで、人の血を吸い、卵を産みます。
陰毛にシラミが潜んでいるため、かゆみが出る部分はペニスの付け根になり、掻きむしるくらいのかゆみを感じる人もいますが、まったく感じない人もいます。
陰毛をよく観察すると、小さくて白いケジラミを見つけることができます。
陰毛を全て剃ることで対処するのが基本ですが、市販のケジラミ用シャンプーやパウダーを繰り返し使うことにより治療することも可能です。
6.ペニスの皮のかゆみには必ず検査と治療を
ただの炎症だろうと放置してしまうことが多いペニスの皮のかゆみですが、人にうつしてしまう危険性があったり、早期に治療をしないと長期化したりと放置しても良いことはありません。
おかしいな、と思ったら早めに検査が必要です。
検査には性病検査キットがおすすめです。
自宅で検体をとって送り、インターネットなどで検査結果を確認することができます。
また、匿名で検査することが可能なので安心です。