HIVの感染確率はどのくらいか?
HIVというウィルスがあります。
これはエイズに繋がる恐ろしいウィルスですが、このHIVの感染確率はどのくらいなのでしょうか。
そして感染すると、どのようなことがあるのでしょうか。
1.HIVとは
HIVとはウィルスの名前です。
日本語ではヒト免疫不全ウイルス。
名前の通り、ヒトの免疫を不全にさせるウィルスです。
我々の体は免疫と呼ばれる力を持っており、菌やウィルスが入ってきて増殖する、いわゆる感染することを防いでいます。
HIVはこの免疫を司る体の細胞を破壊しながら全身に回っていくウィルスです。
感染すると、体の防御力が無くなるようなイメージになるため、普段は考えられないような感染症に簡単にかかってしまいます。
2.HIVの感染経路と感染確率
ではこのHIVはどのように、そしてどのくらいの確率で体に入ってくるのでしょうか。
HIVの感染経路は大きく3つあります。
母子感染と血液感染、そして性的感染です。
母子感染は母体を通じて子供に感染することです。
この場合、通常出産の場合の子供への感染率は20%から30%くらいと言われていますが、妊娠初期に母親のHIV感染が分かった場合、医療機関での対策で1%以下に抑えることができます。
血液感染は医療事故や輸血、注射器の回し打ちで感染するものです。
血液感染でのHIV感染率は90%と言われており、非常に恐怖を感じる数値です。
ただこの確率は、HIVを含む血液を直接体内に送られた場合の感染確率です。
たとえば人の切り傷から出た血が直接自分の体内に入ってくるという状況は、日常生活ではほぼ考えられません。
そのため過度な恐怖を感じる必要はありません。
最後は性的感染です。
性的感染というのは性交渉での感染を指します。
性交渉と言っても、性器の接触だけではなくオーラルセックスや肛門性交も含みます。
性的感染の感染率は状況によって、かなり上下します。
まずはコンドーム使用の有無によって大きく確率は変動します。
当然コンドームを使用した場合は直接の接触は無いわけですから確率はかなり下がりますが、オーラルセックスでも使用するか、射精時以外、たとえば最初からつけているかで大きく変わります。
また肛門性交の場合は感染の確率が上がることも見逃すことはできず、同性愛者の中でHIVが流行しているという事実もあります。
目安として、性器の接触による感染率は1%程度と言われています。
ただ、1%というのを簡単に低いと捉えるわけにはいきません。
HIV感染は一生を左右する大きな感染症のため、リスクはできるだけ抑えるため予防をすることが重要です。
3.HIV感染後の経緯
HIVに感染すると、数週間でインフルエンザに似た症状が出た後に、潜伏期と呼ばれる症状が出ない時期に入ります。
その間もウィルスは全身を回り、免疫力を低下させていきます。
そして指定されている23種類の感染症の内、HIVが原因で1種類でも発病した状態をエイズといいます。
エイズを発症した場合は生命の危機に瀕する可能性が高くなりますが、HIV感染の段階で投薬を始めた場合はエイズ発症を長期間遅らせることが可能になっています。
そのためHIV感染の段階で、発見をすることが重要です。
HIV感染に特有の症状は基本的にはなく、先も述べた通りインフルエンザに酷似しているため感染に気が付かないケースも多数あります。
そのため、HIVを防ぐにはまず何よりも予防、そして感染していたとしても早期発見が重要です。
HIV感染の発見には検査が必要です。
医療機関での検査はもちろん、最近は性病検査キットでもHIVの検査が可能です。
性病検査キットは自宅で気軽に検査を受けることができ、プライバシーも守られるため非常におすすめです。