感染症を呼び寄せるエイズの原因とは?
エイズという病気を聞いたことがない人はいないと思います。
ただ、あまり詳しいことを知らずにただ怖い感染症というイメージしか無い人も多いかもしれません。
エイズの原因や症状、予防法等きちんとした知識を身に着けましょう。
1.エイズの原因とは
エイズの一番最初の原因はあるウィルスです。
そのウィルスの名前はHIV。
日本語でヒト免疫不全ウイルスと言います。
ただ、このウィルスに感染すると即エイズというわけではありません。
まずはこのHIV感染から解説していきましょう。
2.HIVへの感染と発症
HIVウィルスの感染経路は複数あります。
母体感染と、血液感染、そして性的感染です。
母体感染は母親から子への感染、血液感染は医療事故や輸血、薬物乱用の注射器の回し打ちで感染します。
今回特に取り上げるのは、性的感染です。
性的感染とは性交渉での感染のことですが、性器の接触に限らずオーラルセックスや肛門性交も含みます。
特に、同性愛者間でのHIV感染が増えていることは見逃せません。
HIVに感染した場合の症状は、他の性病と根本的に異なっています。
私達が普通に呼吸をしている空気の中にも、実は感染症を引き起こす原因となる菌が含まれています。
我々には通常、免疫というものが備わっているためそういった菌に感染することはありません。
しかしHIVは、この免疫を司る機能自体を破壊しながら全身を回っていきます。
そのため、通常だと感染しないような菌にも簡単に感染してしまうようになります。
3.エイズの発症
HIVが原因で、指定されている23種類の感染症の内、1種類でも感染が確認されるとエイズと認定されます。
HIVの初期症状はインフルエンザに非常によく似ており、さらにある程度の期間でその症状もいったん無くなり、菌が潜伏してしまいます。
そのためHIV感染の段階で気がつくことが出来ず、医療期間に赴いたときにはすでにエイズが発症していた「いきなりエイズ」と呼ばれる状態のケースも少なくありません。
現在は医療の進歩により、HIV感染の段階で治療を開始すれば、エイズの発症をかなり遅らせることができるようになっています。
命を守るには、早期発見と治療の開始が重要です。
4.早期発見のために
エイズに繋がるHIV感染の早期発見には、なにより検査を受けることが重要です。
検査は医療機関などでも受けることができますが、性病検査キットを利用する方法も一般的になってきています。
性病検査キットは自宅で気軽に検査ができ、プライベートも守られます。
症状が出てからでは遅いケースがあるのは見てきたとおりですので、定期的な検査を受けて安心した生活を送ることが必要です。