肝炎という性病の症状とは?
肝炎というのは肝臓に起きる病気です。
その感染経路としてセックスがあるのを知っている人は少ないかもしれません。
今回は、性病としての肝炎の症状などを見ていきます。
1.性病としての肝炎の症状
肝炎という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
たとえば医療事故や輸血、または母子感染でキャリアになるケースなどはテレビでも見ることがあるかもしれません。
ただ、その肝炎の原因の一つに性交渉があるのはあまり知られていません。
今回は性病としても起こる肝炎という病気を紹介していきます。
肝炎に感染した場合の症状は、全身の倦怠感や吐き気、黄疸が長期間続くなどです。
感染自体に気が付かないことも多くため、医療機関などで無料検査を勧められることがあります。
会社に勤めている人は、義務付けられている健康診断と一緒に検査を受けたことがある人もいると思います。
2.肝炎の感染経路
肝臓に異常をきたす肝炎ですが、肝臓は物言わぬ臓器とも言われており、急激な痛みなどを感じることが稀なため病気の発症に気が付かないケースがあることは先も述べた通りです。
性交渉で感染する可能性のある肝炎は主にB型肝炎です。
感染経路は大きく二つあり、垂直感染と水平感染と名付けられています。
垂直感染とはいわゆる母子感染のことで、母親がキャリアだった場合に子供に感染するケースです。
水平感染というのは医療事故や輸血、そして性交渉で感染するケースを指します。
B型肝炎キャリアとの粘膜接触で感染します。
B型肝炎の原因である、B型肝炎ウイルスは非常に感染力が強く、HIVウイルスの数百倍とも言われています。
3.感染するとどうなるのか
B型肝炎に感染した場合、前に述べた症状が必ず出るというわけではありません。
ある程度の期間を経て、症状を感じないまま体外にウィルスが排出されることもあります。
症状が出る場合を急性肝炎と呼び、数ヶ月を経て治まるのが一般的です。
ただこの急性肝炎のうち、1%から2%程度で劇症肝炎を発症します。
劇症肝炎になると40度以上の発熱や、強い吐き気があり昏睡などの非常に重い症状になり脳にもダメージがあります。
この劇症肝炎になった場合、8割の人が死亡してしまうと言われています。
また、ウィルスが6か月以上排出されずに体に残る状態を慢性肝炎と呼びます。
慢性肝炎になった場合、疲れやすいなどの軽い症状がずっと続きます。
またウィルスが長期間体内に残るため何十年もかけて肝臓がんに繋がる場合もあると言われています。
4.早期発見と治療
B型肝炎の治療方法は非常にたくさんあり、医療機関で症状や経過を見ながら適した治療を受ける必要があります。
肝炎の症状はわかりづらく、発見すること自体がまず難しいことが一つの特徴です。
異変を必ずしも感じるわけではないことを肝に命じ、まずはコンドームなどでの感染予防と、定期的な性病検査が重要です。
性病検査は医療機関などだけではなく、性病検査キットを利用して受けることも可能です。
性病検査キットは自宅で気軽に検査ができるため、昨今人気が高まってきています。