クラミジアの感染力はどれくらいなのか?
クラミジアは性病の代表とも言えるものです。
感染したことがある人、もしくは現在感染している人が多数いるのは間違いない病気です。
なぜこんなに一般的な性病なのでしょうか。
それはクラミジアの感染力に秘密があります。
1.クラミジアの感染力
クラミジアというのは、クラミジア菌の感染によって発症する性病です。
クラミジア菌は粘膜接触によってのみ感染します。
粘膜接触というのは、主に性交渉です。
ただ性器を使ったセックスに限らず、オーラルセックスや肛門性交、激しいキスも含みます。
クラミジアの保菌者から感染するわけですが、クラミジア菌は感染力が非常に高く、感染する確率は50%と言われています。
これは性病の感染率としては非常に高いと言えます。
クラミジアの流行は収まる気配が無いとされていますが、原因の一つはこの感染力の高さであることは間違いありません。
また、この特徴以外にもクラミジアが流行してしまう要因がありますので、後ほど見ていきます。
2.クラミジアの症状
クラミジアに感染すると、どのような症状が出るのでしょうか。
男性の主な症状は尿道炎です。
クラミジア菌が尿道に感染することで炎症を起こして発症します。
尿道炎になると、尿道から膿が出たり排尿時にムズムズした違和感を感じます。
また、尿道からさらに菌が上がっていくと膀胱炎や副睾丸炎を起こすことがあり、猛烈な痛みで歩くことがすらままならない状態になる可能性があります。
女性の場合は尿道炎になる、おりものの量が増える、性交時に痛みを感じるなどの症状があります。
また、女性のクラミジアは不妊の大きな原因の一つとなっています。
そして、非常に重要なのはクラミジアに感染しても上記の症状が出るとは限らないということです。
全く症状がない、もしくは非常に軽いため、ちょっとした体調不良かもしれないと気に留めないというケースが非常に多く、男性では50%、女性ではなんと80%が症状に気が付かないとされています。
以上で見てきたように、クラミジアの流行は感染力の高さと、感染しても気がつくことができるとは限らないという症状という二つの特徴が原因と言うことができます。
3.検査を定期的に受診する
クラミジアは症状が軽いからと言って、無視はできない性病です。
放置すると重症化したり不妊の原因になるのは見てきたとおりです。
また、感染力の高さと無症状率の高さから、非常に流行している病気です。
症状がなくても自分が感染している可能性は十分にあります。
そのため、定期的に性病検査を受けることが何より重要です。
性病検査は医療機関に限らず、性病検査キットというものでも可能です。
性病検査キットはネット通販などで購入でき、自宅で気軽に検査を受けることができます。
クラミジアの治療は難しくなく、抗生物質を数日間から1週間飲むというのが一般的です。
まずなにより、症状がなくてもクラミジアの可能性を疑い検査を受けることが重要です。