クラミジアの特徴と感染源
クラミジアという性病を聞いたことがある人は多いと思います。
性病のため、セックスが主に感染経路になりますが、性交渉無しでも感染したというネットの書き込みも見られます。
クラミジアの感染源は本当にセックスだけなのでしょうか。
1.クラミジアの感染源に疑いが
クラミジアは性病です。
性病を起こす菌は、世の中にたくさんあります。
たとえばカンジダという性病の原因になるカンジダ菌がありますが、これは常在菌と言われており、普段から身の周りにある菌です。
通常の健康な体だと、免疫力のおかげで菌が体に入っても繁殖させずに殺すことができますが、体調不良などで免疫力が低下している場合に菌を繁殖させてしまい、発症します。
ただ今回取り上げるクラミジア菌は、常在菌ではありません。
それでもネットの書き込みなどでは、「セックスをしていないのにクラミジアに感染した!」というものを散見します。
クラミジアのセックス以外の感染源はあるのでしょうか。
2.クラミジアとは
クラミジアとはクラミジア菌が粘膜接触により、体にうつってきて感染する性病です。
症状は尿道炎が主なもので、排尿時の違和感や尿道から膿が出るというのが一般的です。
また進行してしまうと、男性の場合は尿道からクラミジア菌が上がっていき、膀胱炎や副睾丸炎という症状を引き起こす可能性があります。
女性の場合は不妊の大きな原因ともなっており、無視できない性病となっています。
さて、そんなクラミジアに性交渉無しで感染するということはあり得るのでしょうか。
その答えは基本的にはあり得ない、ということになります。
確率の問題のため、絶対に100%あり得ないということは言うことができませんが、クラミジア菌の特性上、やはりあり得ないというべきになります。
クラミジア菌は非常に弱く、人間の粘膜から離れるとすぐに死んでしまうというのが理由です。
ではなぜ性交渉無しでクラミジアに感染した、ということがあるのでしょうか。
それはクラミジアという性病の大きな特徴に関係があります。
3.クラミジアの特徴
クラミジアの症状を見ましたが、実はあくまで「症状が出た場合の」ものです。
クラミジアは実は症状が出づらい性病なのです。
男性では5割、女性ではなんと8割が感染しても気が付かないと言われています。
そこに性交渉をしなくても感染した、と思ってしまう大きな原因が隠れていると思われます。
クラミジアは基本的に自然治癒はしません、また症状が出ない場合の方が多いくらいです。
この特徴から考えられるのは、いつ感染し、どれくらいの期間菌を保有しているか分からないということです。
クラミジアにセックスをしないでも感染した、という人はあくまでも最近セックスをしていないだけではないでしょうか。
また、過去の性交渉時に感染した菌を何年も持っている可能性はないでしょうか。
そう考えるとある程度の辻褄は合います。
4.早期発見と治療
クラミジア菌は不妊などを引き起こし、感染源は基本的に性交渉のみです。
また、感染しても症状がなく気づきづらいのが特徴です。
そのため症状がなくても、定期的に検査を受けることが重要です。
医療機関での検査の他に、現在では性病検査キットというものが市販されています。
性病検査キットは自宅で匿名で検査を受けることができ、プライバシーも守られるため人気が高まっています。