クラミジアの感染原因はほぼ1つだけ
性病の代表格であるクラミジア。
若い世代にかなり流行しているという調査もあり、どのような感染原因があるのか気になる方が多いと思います。
複数の経路が考えられるのでしょうか。
1.クラミジアの感染原因はほぼ1つしかない
クラミジアは、クラミジア菌に感染しているキャリアとの粘膜接触により感染します。
粘膜接触とは、具体的には性交渉のことで、性器同士が擦れる挿入行為以外にも、口を使うオーラルセックスも含みます。
クラミジア菌は感染力が非常に強いため、一回の性交渉でおよそ3割が感染すると言われています。
ただ、感染力の強さとどこでも繁殖して生きることができるかは別問題です。
クラミジア菌は、ほぼ人の体内でしか生きることができません。
公衆浴場やトイレ、飲料の回し飲みなどの性交渉以外の行為で感染することは、ほぼあり得ないと言えます。
しかし、最近では覚えがないクラミジア感染が多く、感染原因が特定できないため、悩む方も多いのが事実です。
そこにはこの性病の意外な特徴が関係しています。
2.クラミジアの特徴
その特徴とは、自覚症状の少なさです。
男性では5割、女性ではなんと8割が感染しても自覚症状がないと言われています。
咽頭に感染する場合と性器に感染する場合がありますが、いずれも同程度となります。
自覚症状がないということは、治療しないということとほぼイコールです。
症状が出ない病気の治療を受けに行くことは、普通はあまり考えられません。
この特徴がクラミジアを蔓延させる一つの原因であり、感染原因に覚えがないということにも繋がっていきます。
3.いつ感染したか分からない
多くの女性がクラミジア検査を受けるタイミングがあります。
それは妊娠した場合です。
必須ではありませんが、妊娠時にはほとんどの病院で検査を推奨しており、そこで初めてクラミジアの感染に気づく女性が多いと言われています。
ここでパートナーの浮気を疑ってしまいますが、このクラミジアがいつ、誰から感染したかは分かりません。
症状が出ないまま何年も感染したままだった可能性もあるため、パートナーが感染源だと特定することはできませんし、パートナーから感染したとしても何年も前から感染していた可能性があるためです。
また、以前感染して治療している場合も注意が必要です。
クラミジアは抗生物質を飲むことで治療を行いますが、再検査まではしない場合も多くあります。
そのため、クラミジア菌が全滅せずに体に残り、数を増やしている可能性もあります。
また、クラミジア菌があるのに検査が偽陰性という間違った結果になる可能性もゼロではありません。
4.こまめに検査を
このように、クラミジアの感染原因は非常に特定しづらいのが現実です。
症状がないまま放置をしておくと、陰部に炎症を起こしたり、男女とも不妊の原因にもなり得ます。
ある程度感染原因を特定したり、症状が悪化する前に発見するために定期的な性病検査が重要視されています。
医療機関で検査を受けることはもちろん可能ですが、性病検査キットを利用した検査も可能です。
性病検査キットはネットでも販売されており、自宅で誰にも知られずに検査を受けることができるため、非常に手軽でおすすめです。