C型肝炎の感染経路とは?
C型肝炎という病気は、現在日本に200万人以上のキャリアがいるとも言われている病気です。
このC型肝炎は、どのような感染経路で感染するのでしょうか。
1.C型肝炎とは
C型肝炎とは、C型肝炎ウィルスの感染によって引き起こされる肝臓の病気です。
感染症のため、自然に発症することはありません。
感染した場合、必ず症状が出るとは限らず、症状がない場合の方が多いとも言われています。
症状が出る場合も劇的な症状がある場合はかなり稀で、全身の倦怠感や食欲不振、また黄疸が現れる場合もあるという軽い症状です。
ただ、万が一肝細胞が大量に破壊され、劇症肝炎と言われる状態になった場合は、上記の症状の後に肝性脳症という症状に進行します。
意識障害が現れ、普通では考えられない行為に及んだり昏睡状態になります。
劇症肝炎になってしまった場合、多くの場合は死に至ると言われています。
また症状が出ない場合も、何年もしくは何十年という時間をかけて肝臓が冒され、肝硬変や肝臓がんになる場合があります。
知らない間にガンにもなりかねない、このC型肝炎はどのような経路で感染するのでしょうか。
2.C型肝炎の感染経路はほぼ一つ
C型肝炎の感染経路は、かなり限定されています。
それは血液感染です。
C型肝炎キャリアの血液が、他の人の血液に入ることにより感染します。
現在の日本のC型肝炎キャリアは200万人とも言われていますが、ウィルスが発見される以前の輸血や注射針の使い回しで感染したと考えられています。
日本では1989年にC型肝炎ウィルス予防の検査が始まり、そこから急激に感染数が下がっています。
そのため現在では、医療機関での感染はほぼ起こり得ないといえる状態です。
ただ、それは完全にC型肝炎が無くなるということではありません。
日常生活において、血液との接触がゼロとは限らないためです。
特に、ピアスを開けたりタトゥーを入れる器具がきちんと消毒されていなかったり、麻薬などの回し打ちによる感染の危険が指摘されています。
性行為による感染はC型肝炎に限った話で言えば、感染する可能性はほぼありません。
3.検査の重要性
現在C型肝炎に感染しているにも関わらず、治療を受けていない人は100万人以上に上るとも言われています。
症状が出ない事が多いため、気づいてすらいないというケースがほとんどですが、慢性化すると肝硬変や肝臓がんになる可能性があります。
症状に思い当たらなくても、医療機関での検査が必要になっています。
また、C型肝炎は性行為が感染経路になることはほぼありませんが、同じような症状を引き起こすB型肝炎ウィルスについては非常に感染力が強く、性行為で感染する危険性が高いです。
そのためやはりコンドームを使った性行為や、定期的な検査が必要になります。
検査には、医療機関で行う以外に性病検査キットという方法があります。
性病検査キットは自宅で気軽に検査ができるため、非常におすすめです。