金玉の袋にしこりがある時に考えられる病気
金玉の袋にしこりを見つけた時、考えられる病気はどのようなものがあるのでしょうか。
放置できないものが多いため、しっかりと見分け治療をすることが必要です。
1.金玉袋のしこりの原因は多々ある
金玉の袋部分にしこりがある場合の原因は、いくつも考えられます。
性病の症状として出る場合から、基本的に自然治癒するもの、そして癌の可能性まであり、治療の必要が有るか無いかを素人が判断することは非常に危険です。
性病が疑われる場合は性病検査キットなどで簡単に検査も可能ですし、もちろん病院の診察を受けることも重要です。
以下、どんな病気が考えられるかを解説していきます。
2.性病によるしこり
性病が原因で金玉にしこりができる場合があります。
原因は大きく二つで、クラミジアと淋病です。
尿道から入った菌が前立腺や膀胱を経て上がっていき、副睾丸で炎症を起こすことがあります。
この状態を副睾丸炎と呼びます。
炎症により、腫れることがあり、睾丸のしこりとして感じられます。
特にクラミジアについてはペニスへの異常が出ない場合も多くあり、かなり症状が進んで副睾丸炎になるまで気が付かないこともあります。
性行為でうつる菌以外の細菌でもこの副睾丸炎は起こりえます。
3.手術が必要なもの
金玉袋のしこりがあり、手術が必要な病気の一つ目は精索静脈瘤です。
精巣の静脈中の血液が逆流し、静脈が膨れることが原因で起こる病気です。
男性の不妊の原因の40%がこの精索静脈瘤とも言われています。
なぜこの病気になると不妊になりやすいか、現在はっきりはしていませんが、精巣の温度が上がってしまうことなどが原因として指摘されています。
次は精巣腫瘍です。
その名の通り精巣にできるできものですが、悪性の腫瘍、いわゆる癌であることが多いです。
精巣の癌は割と珍しい癌になり、もし罹患した場合も治りやすいと言われていまが、もちろん早期発見、早期治療に越したことはありません。
4.緊急の手術を必要としないもの
早急の治療や手術を必要としないものもあります。
一つ目は粉瘤です。
皮膚の内側に袋ができ、その中に皮膚になる前の段階の垢のような物が溜まっていきます。
全身にできる可能性があり、金玉袋にできる場合もあります。
自然治癒することはありませんが、小さい場合は病院でも積極的な手術を行わないのが一般的です。
あまりに大きくなった場合は外科手術で取り除きます。
二つ目は精液瘤です。
精液を運ぶ副睾丸の管の一部が袋状になり、そこに精液を含む液体が溜まってしこりになります。
20歳から50歳くらいの男性にできやすいと言われます。
生殖に影響がないため、小さい場合は特に治療をしないことがほとんどですが、大きくなった場合は外科手術で摘出します。
5.検査と適切な治療が必要
金玉の袋にしこりがある場合は以上のような病気が疑われます。
放置しても問題ないものはごく一部で、ほとんどが治療を必要とするため、まずはどの病気なのかの検査が必要です。
性病の疑いがある場合は、自宅でも検査をする方法があります。
様々な性病検査キットが発売されていますので、そちらを使うという方法です。
いずれも自宅で簡単にできて、匿名で検査が可能です。
病院での検査に抵抗がある方には大変おすすめです。