B型肝炎の症状とは?
性交渉などによって感染する可能性がある、B型肝炎という病気があります。
B型肝炎に感染した場合、どのような症状が起こるのでしょうか。
1.B型肝炎とは
B型肝炎とは、肝臓に起こる病気の一つで、B型肝炎ウイルスというウィルスが原因で起こります。
このウィルスの感染経路はまず大きく二つあり、一つ目は垂直感染と呼ばれています。
これは簡単に言うと母子感染のことで、母親がB型肝炎のキャリアだった場合に出産時に子供に感染してしまうことです。
もう一つが水平感染と呼ばれており、日常生活や医療機関などでの感染です。
以前は医療の事故や、輸血により感染する例は多かったですが、現在ではほとんど起こっていません。
水平感染の中で我々が気にしなければならないのは、性交渉での感染です。
B型肝炎ウィルスは非常に感染力が高く、HIVウィルスの数十倍から百倍とも言われており、性交渉での感染率は10%にも上るのではないかという調査もあるようです。
B型肝炎はには、どのような症状があるのでしょうか。
2.B型肝炎の症状
B型肝炎になった場合、必ず症状がでるとは限りません。
一部の人では症状が出ないまま、ウィルスがなくなり自然治癒します。
症状が出る場合を急性肝炎と呼び、一時的に悪化するものの数ヶ月で治癒します。
その際に出る症状は、倦怠感や食欲不振や吐き気、黄疸などです。
黄疸というのは、皮膚や眼球の白い部分が黄色くなる症状です。
強い痛み等があるというわけではなく、上記ような症状が続き、その後自然によくなります。
この急性肝炎の一部、1%から2%くらいの人が劇症肝炎を発症します。
劇症肝炎はその名の通り、強い症状を伴い、40度以上の発熱や、強い吐き気などがあり昏睡など意識を失う症状に急激に進行します。
この劇症肝炎になった場合、8割の人が死亡するとされているくらい強い症状で、生体肝移植手術などかなり大掛かりな手術が必要になります。
また、ウィルスが6か月異常排出されずに体に残る状態を、慢性肝炎と呼びます。
慢性肝炎の場合は症状がない場合もありますが、疲れやすいなど軽い症状がずっと続きます。
この状態が数年から数十年続き、肝硬変や肝臓がんに進展してしまうこともあります。
3.検査と治療を
以上がB型肝炎の概要と症状です。
もし感染してしまった場合は投薬をするのが基本的な治療ですが、劇症肝炎を発症してしまうと、死亡してしまう可能性も高くなります。
現在では性交渉にによって感染する場合がほとんどのため、感染予防が必要になります。
予防にはコンドームの利用が、基本的で効果が高いです。
また、もし感染していた場合早めに治療ができるよう、定期的な性病検査が必要です。
医療機関での検査に限らず、現在では性病検査キットでの検査が可能です。
自宅で誰にも知られずに検査が可能で、結果の確認も簡単にできるため、性病検査キットの人気が非常に高くなっています。